日本病理学会 中国四国支部会報
第1回日本病理学会中国四国支部細胞診断講習会を開催して
広川満良(徳島大学医学部第一病理)
亀井敏昭(山口県立中央病院病理科)
日本病理学会中国四国支部は、支部長である井内康輝先生の主催で、平成14年3月16日(土),17日(日)に細胞診断講習会(テーマ:穿刺細胞診と病理診断)を広島大学医学部保健学科にて開催した。この講習会は会員の皆さんの要望があれば、今後も継続的に行なわれる可能性がある。
今回は初めての細胞診講習会ということもあり、病理医には比較的馴染みがある穿刺吸引細胞診をテーマの対象として選択した。中国四国地区以外の講師としては,細胞診では御高名な国立仙台病院臨床検査部の手塚文明先生と愛知県立看護大学の越川卓先生をお招きして,講義と実習を行なった。参加者は62名(口腔病理医4名を含む病理医32名、細胞検査士19名を含む臨床検査技師30名)であった。
プログラムは下記のことくで、参加者にはハンドアウトが詳しくて良かった,珍しい症例を鏡検することができた、明解な講義、実用的な内容であったとの好評を得たが,短時間のわりに内容が豊富であったため、疲労困憊した参加者も少なくなかった。
ポストアンケートの中で、今後望まれる講習会として、更に他の分野の細胞診講習会を望む意見が多く出された。我々は次回の講習会のテーマとして「婦人科領域と液状検体」を予定しており、より多くの病理医の参加と病院での日常業務として欠かせない細胞診断学への傾倒を期待したい。
プログラム
3月16日(土曜日)12:50〜19:00
1:小テスト
2:穿刺吸引細胞診の歴史と手技
講師:広川 満良先生(徳島大学医学部第一病理)
3:穿刺細胞診での迅速標本作製法
講師:亀井 敏昭先生(山口県立中央病院病理科)
4:ギムザ染色の有用性
講師:越川 卓先生(愛知県立看護大学)
5:肺の炎症性疾患と細胞診
講師:手塚 文明先生(国立仙台病院臨床検査部)
6:肺腫瘍の穿刺細胞診
講師:手塚 文明先生(国立仙台病院臨床検査部)
7:甲状腺穿刺吸引細胞診の診断的クルー
講師:越川 卓先生(愛知県立看護大学)
8:4〜6の実習
3月17日(日曜日) 9:00〜13:00
9:乳腺穿刺吸引細胞診における組織型推定と限界
講師:森木 利昭 先生(高知医科大学検査部)
10:唾液腺腫瘍の細胞診断学的アプローチ
講師:広川 満良 先生(徳島大学医学部第一病理)
11:7,9〜10の実習
12:小テスト